座・高円寺とは
杉並区芸術会館「座・高円寺」は「街の広場」
「座・高円寺」は、舞台芸術の創造と発信、そして地域に根ざした杉並区の文化活動の拠点です。演劇やダンスなどの優れた舞台芸術作品の上演、ワークショップやレクチャー、劇場創造アカデミーの開講など、芸術文化振興のための人と芸術をつなぐの多彩なプログラムを展開するとともに、地域の皆さんによるさまざまな芸術文化活動や交流を支援しています。
伊東豊雄氏設計による建物の中には、演目によって自由に舞台・客席形状を変えることができるあたらしい形の小劇場(座・高円寺1)、固定席を備えた使いやすい区民ホール(座・高円寺2)、「東京高円寺阿波おどり」の普及振興と、ダンスやパフォーマンスの上演もできる阿波おどりホールという3つの個性的なホール、劇場での作品創造を支える稽古場や衣裳製作室、舞台美術製作室、音響・映像製作室や、現代劇の戯曲を収集・保存するアーカイブ(書庫)、ピアノを備え、ライブイベントも開催可能な、杉並野菜を使ったメニューを提供するカフェ(店名「まぁるいカフェ」)など、さまざまにひらかれた空間を備えています。
芸術監督には、座・高円寺開館より地域における舞台芸術の創造や教育の実現に携わってきた佐藤信に次いで、公募で選ばれたシライケイタが2023年7月より就任。企画・運営は、杉並区から指定管理者として業務の委任を受けた合同会社syuz'gen(シュツゲン)が担います。区がパートナーシップを結ぶ日本劇作家協会との協力により、ワークショップや人材育成、現代劇の戯曲とそれに関わる資料の収集・保管といった、より高い専門性をもった事業を展開すると共に、優れた作品の再演や、絵本の読み聞かせ・ワークショップを始めとする子どもたちに向けた多彩な事業、大道芸や阿波おどり、街をあげた文化祭、演芸まつりなど季節ごとの地域のお祭り開催に向けての支援など、地域の公共劇場として「芸術性」と「親しみやすさ」とのバランスの良い、「座・高円寺」の独自の個性を創出していきます。
街の賑わいの中で、若い才能も育ちます。
ここに来ればいつでも誰かがいて、絶えず何かが起こっているような、
誰もが自由に出入りができ、気軽に楽しみの時をともにできるような、「街の広場」として、
「座・高円寺」を、育てていきたいと考えています。
わたしたちのミッション
座・高円寺の目指すこと
MISSION(ミッション)
「劇場から、想像力を耕す」
VISION(ビジョン)
「まだ知らない隣人と、まだ知らない自分に出会う場所」
VALUES(バリュー、行動指針)
つくる
前例のないことを恐れない。既存のモデルの「つぎはぎ」ではなく、自分たちの手で新しい劇場の形をつくる。
風を通す
情報も、成果も、失敗も共有する。閉じることで守るのではなく、開くことで強くなる。
日常であること
ここは特別な場所ではなく、日常の一部。敷居ではなく、地続きの道をつくる。
対話から始める
「ルール」「できない」で終わらない。「どうすれば実現できるのか」を共に探す。
知らないことから始める
知らないことは、言い訳にもならないし、恥でもない。自分が知らない可能性をつねに想定し、学び続ける姿勢を手放さない。
大切にする
ここに関わるすべての人の存在を尊重する。表現の自由は、そこにいる人の安全と尊厳の上にある。
4つの営み ー 座・高円寺のすること
出会う
他者と出会い、自分自身と出会い直す場。劇場での出会いは、外の世界と内の世界、その両方に向かってひらかれます。
種をまく
観て、感じて、問いを持ち帰る。劇場が手渡すのは答えではなく、日常に帰ったあとも続いていく思考の種をまきます。
育つ場をつくる
劇場にできるのは、育てることではなく、育つための場を整えること。ここでの経験を通じて、それぞれの次へ踏み出していく。その循環を支え続けます。
ともにつくる
劇場は劇場だけではつくれません。高円寺の街と人の中に根を張り、地域と一緒に、この場所の意味を育てていきます。
事業の方向性 4本柱
舞台芸術の創造と上演
自主企画制作、パートナーシップ公演、国内外のアーティストとの協働。同時代の表現に向き合い、想像力を揺さぶる作品を観客に届ける。
学びと人材育成
アカデミー、ワークショップ、アーティスト育成プログラム。つくり手も観客も、ここで学び、育つ場を整える。
社会に開く
アクセシビリティの推進、子ども・若者向けプログラム、多言語対応。年齢、障害、言語、経験の有無を問わず、すべての人が劇場にアクセスできるようにする。
地域と世界をつなぐ
高円寺の街との連携、国際交流プログラム。ローカルに根を張りながら、国境を越えた対話の回路をつくる。
指定管理者
合同会社syuz'gen(シュツゲン)
「今・ここに、まだないものを出現させる」をミッションに掲げ、舞台芸術の可能性を社会に実装することを目指す、アートマネジメントの専門集団です。2016年7月設立。
syuz'genに集うのは、多様な専門性を持つアートマネージャーたち。「作品と社会をつなぐ仲介者」としての職能を活かし、クライアントワークを中心に事業を展開しています。舞台芸術分野における新規事業立ち上げ、企画コンサルティング、事業運営マネジメント、アーティストマネジメント、事務局運営など、幅広いサービスを提供しています。
対話を重んじ、チームとして意思決定し、常にアップデートし続けることを大切にしながら、舞台芸術が持つ力を社会のさまざまな場所へと届けていきます。
劇場スタッフ
芸術監督 |
シライケイタ |
|---|---|
館長 |
大川智史(合同会社syuz'gen) |
技術 |
株式会社シアターワークショップ |
プロフィール
座・高円寺 芸術監督
シライケイタ
(しらい けいた)
昭和49(1974)年生まれ。演出家、脚本家、俳優。
蜷川幸雄演出「ロミオとジュリエット」のパリス役で俳優デビュー。その後、野田秀樹 、木村光一、鐘下辰男など、数々の演出家の舞台に出演。平成22年、劇団温泉ドラゴン旗揚げ公演に、自らの初戯曲となる『escape』を提供。以降、同劇団内外で数々の脚本・演出を手掛ける。日本演出者協会理事長、日韓演劇交流センター会長。
座・高円寺 設計者
伊東 豊雄
(いとう とよお)
昭和40(1965)年東京大学工学部卒業。
主な作品に「せんだいメディアテーク」「まつもと市民芸術館」「TOD’S表参道ビル」、「コニャック・ジェイ病院」(フランス)、「多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)」など。日本建築学会賞、日本芸術院賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ「金獅子賞」、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、第6回オーストリア・フレデリック・キースラー建築芸術賞、プリツカー建築賞など受賞。
劇場パートナー
杉並区では、座・高円寺の活動がより豊かで実りあるものにしていくために、日本劇作家協会とNPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会と共に、パートナーシップ協定を結んでいます。ふたつの協会のそれぞれの強みを活かして座・高円寺を支援し、演劇・舞踊をはじめとする舞台芸術の普及振興を目指しています。
日本劇作家協会
日本劇作家協会(会長:瀬戸山美咲)はプロ・アマを問わず自らを劇作家とする すべての人々が参加する開かれた協会です。
- 劇作家の芸術的、職業的権益を保護することによって、日本の戯曲文学の、普及、発展に貢献する。
- 劇作家相互の親睦を図り、交流と情報交換を促進する。
- 海外の劇作家、演劇関係者との交流を通じて、汎くわが国の舞台芸術の発展に寄与する。
以上三点を「目的」とし、劇作家の権利に関する活動から、雑誌の出版や海外への日本戯曲の紹介、新人戯曲賞の審査・運営、劇作家大会を始めとするイヴェントの開催、各地の劇作家の交流といった劇作の現場の活性化に即座につながる活動まで多岐に渡る活動の運営も劇作家自ら行っています。
座・高円寺では、日本劇作家協会の協力により舞台芸術の普及、発展に資する事業プログラムを立案し、人材育成に関わる事業や、現代戯曲の収集によるアーカイブ(資料室)の運営を行っていきます。
NPO法人 東京高円寺阿波おどり振興協会
http://www.koenji-awaodori.com/
東京高円寺阿波おどりは、50年を超える歴史を持ち、東京の夏を代表する風物詩として、近年では関東一円から120万人の観客を迎えています。この大会を、本場徳島の伝統を継承しつつ、高円寺の阿波おどりとして地元の歴史と文化に繋げていくために、「地域」と「連」(踊り手とお囃子で構成されるグループ単位)と「観客」が一体となった組織として平成16(2004)年に設立されたのが、特定非営利活動法人東京高円寺阿波おどり振興協会です。高円寺阿波おどりを通して「人と人」「人と地域」を結び、地域における「人づくり」「街づくり」にも貢献しています。
座・高円寺では、「阿波おどりホール」の運営を通して、高円寺阿波おどりの普及、発展活動に協力し、地域を中心に広く世界に向けた高円寺の「顔」としての役割を果たしていきたいと考えています。