作:井上ひさし
小説家、劇作家。1934年山形県生まれ。上智大学在学中に浅草喜劇やコントに強い興味を抱き、戯曲やシナリオを書くようになる。処女戯曲で芸術祭脚本奨励賞受賞。大学卒業後、山元護久と共にNHKの人形劇『ひょっこりひょうたん島』の台本を手掛け注目を集める。『道元の冒険』などで岸田戯曲賞、小説『モッキンポット師の後始末』『手鎖心中』で直木賞、『吉里吉里人』で日本SF大賞、読売文学賞を受賞。84年にこまつ座を結成、その後も戯曲『頭痛肩こり樋口一葉』、『きらめく星座』、『人間合格』、『紙屋町さくらホテル』などを発表する一方、『東京セブンローズ』ほかで菊池寛賞を受賞。朝日賞、毎日芸術賞受賞。03年日本ペンクラブ会長就任。04年文化功労者。『化粧』は海外公演でも高い評価を得ている作品である。
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演出:木村光一
1931年千葉県生まれ。東京大学文学部美学美術史学科中退後、劇団文学座に入り、63年にA・ウェスカーの『調理場』で演出家としてデビュー。64年に演出した『欲望という名の電車』(杉村春子主演)が高く評価され、その後もジョン・オズボーン、J・フォード、宮本研、水上勉など、国内外を問わず、幅広い作品を演出。71年には文化庁の研究派遣によりロンドンに留学。帰国後、井上ひさし作品と出合い演出を手掛ける。81年演劇制作体「地人会」を設立(~07年解散)。水上勉、宮本研、山田太一、斎藤憐といった作家諸氏との共同作業の傍ら、海外作品を上演紹介。『化粧』『藪原検校』『はなれ瞽女おりん』『日本の面影』の海外公演では各地で絶賛を博す。82年文化庁芸術祭大賞、紀伊國屋演劇賞、90年芸術選奨文部大臣賞、94読売演劇賞最優秀演出家賞、03年湯浅芳子賞、04年菊池寛賞など受賞。
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