＜作家John Silverについて＞
本名はJohn Mbugua Kimani（ジョン・ムブグア・キマニ）。
1973年、ケニアの首都ナイロビから北東約60キロに位置する
Muranga（ムランガ）地方に生まれる。

地元で、羽のように身が軽やかなサッカー選手として有名だった彼は、
幼少から芸術のセンスを磨いた。
Silverという作家名は、Feather(英語の羽の意) →
Fedha( Featherと音が似ている。スワヒリ語で銀の意)
→ Silver(銀) から由来する。
料理を作る母親の傍らで、地面に残った薪の灰をキャンバスに、木の枝で絵を描くのが好きだった。

2000年の薬物反対をテーマにした幅８メートルの大作。他４作家とともにケニヤ・ナイロビのAlliance Française (フランス語学学校)のために制作。
2005年、ロンドンのThe Victoria & Albert Museum(ビクトリア・アンド・アルバート・ミュージアム)から東部／南部アフリカ版画家部門で2005年度の最優秀賞を授与。
2015年9月、横浜のFEI ART MUSEUMが主催する第4回FEI PRINT AWARDで準大賞を受賞。
アフリカの版画家初の受賞となった。

彼の木版画は、聖書や日常の風景を題材にしたものが多い。
手法は１版で多色の一作品を仕上げる「彫り進み木版画」。
削った部分の色が残っていくように、彫刻刀で1枚の木板を部分的に削っていく。
作品完成時には使用した木版の大部分が削り取られ、原型をとどめない。
完成後は同作品の制作は不可能となる。
使用する色は５色～７色。ペイントののり具合と、他の色との重なり合い具合によって、版は同じでも作品としては同じものがふたつとしてできないのが特徴。

版画の他、油絵も手がける。
アトリエは、アフリカの芸術家のスタジオが集まる、在ナイロビのKuona Trust内。
作品制作のほか、Kuona Trust主催の版画ワークショップでは講師を勤める。
また、Rhino Care Art Projectを設立し、
スラムの子供たちに絵の技法を教える活動家でもある。

● 関連ウェブサイト
John Silver-> https://johnsilverkenya.wordpress.com
Kuona Trust-> www.kuonatrust.org

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お問合せ	座・高円寺 03-3223-7500