交差点のプテラノドン

山谷典子が台本を手掛ける演劇ユニット。

あらすじ

里中産婦人科クリニックの院長である里中こうたの通夜。長女の唯は、母の遺言もありクリニックを守ろうと必死。こうたは急死だったため、遺言状は遺されているか…？と遺産とクリニックの今後をめぐり三姉弟は意見がぶつかり、お葬式なのにてんやわんや。そんな中、唯の娘、花音が大きな秘密を抱えているようで…。

「自分の人生を自分で決めているのか？」周りの目を気にしながら人生の選択肢を選び、いつの間にか自分の思いとは遠いところに来てはいないか…。葬式であぶり出される家族の本音から、母と娘、特別養子縁組…と、「家族とは？」を問いかけていく。

作品解説・みどころ

昨年、大好きな祖母が天国に逝きました。

高円寺在住の祖母の家には子どもの頃から足しげく訪れ、

もちろん阿波踊りも一緒に観に行っていました。

享年百一歳の祖母は大往生と言われましたが、私としてはまだまだ生きていてほしかった…。

お葬式に参列しながら、（人は死ぬタイミングを選べないんだな）という

当たり前のことを改めて感じました。

そんな思いから書き始めた「交差点のプテラノドン」。舞台はお葬式です。

お葬式って家族の本音が出てきますよね…。死もあれば生もあり、生まれるタイミングも選べない…。

「突然の死」「望まない妊娠」に振り回される家族をコミカルなタッチでお届けします。

くすくす笑って共感して…ホロッとして…そんな物語になると思います。

劇場でお待ちしております！

―――山谷典子（座・高円寺フリーマガジン34号より）