座・高円寺とは

杉並区立杉並芸術会館「座・高円寺」は「街の広場」

外観図
「座・高円寺」外観
(C)伊東豊雄建築設計事務所
「座・高円寺」は、舞台芸術の創造と発信、及び、地域に根ざした文化活動の拠点です。演劇やダンスなどの優れた舞台芸術作品の上演、ワークショップやレクチャーなどの教育普及活動、国内外の劇場とのネットワーク事業を軸に、芸術文化の振興を図るための多彩なプログラムを展開するとともに、地域の皆さんによるさまざまな芸術文化活動や交流を支援してまいります。
伊東豊雄氏設計による建物の中には、演目によって自由に舞台・客席形状を変えることができるあたらしい形の小劇場(座・高円寺1)、固定席を備えた使いやすい区民ホール(座・高円寺2)、「東京高円寺阿波おどり」の普及振興と、ダンスやパフォーマンスの上演もできる阿波おどりホールという3つの個性的なホール、劇場での作品創造を支える稽古場や衣裳製作室、舞台美術製作室、音響・映像製作室や、現代劇の戯曲を収集・保存するアーカイブ(書庫)、ドラマ・リーディングやレクチャーなど、カジュアルな座学の空間としても楽しめるカフェ(アンリ・ファーブル)など、さまざまにひらかれた空間を備えています。
芸術監督には、演出家・劇作家として常に「演劇の可能性」を追求し、舞台芸術の創造や教育の実現に携わってきた佐藤信が就任。企画・運営は、杉並区から指定管理者として業務の委任を受けたアート系NPO法人劇場創造ネットワーク(CTN)が担います。区がパートナーシップを結ぶ日本劇作家協会との協力により、ワークショップや人材育成、現代劇の戯曲とそれに関わる資料の収集・保管といった、より高い専門性をもった事業を展開すると共に、優れた作品の再演や、絵本の読み聞かせ・ワークショップを始めとする子どもたちに向けた多彩な事業、杉並演劇祭や阿波おどり開催に向けての支援など、地域の公共劇場として「芸術性」と「親しみやすさ」とのバランスの良い、「座・高円寺」の独自の個性を創出していきます。
街の賑わいの中で、若い才能も育ちます。ここに来ればいつでも誰かがいて、絶えずなにかが起こっているような、誰もが自由に出入りでき、気軽に楽しみの時をともにできるような、「街の広場」として、「座・高円寺」を、育てていきたいと考えています。

あたらしい公共劇場をめざす 「座・高円寺」の5つのアイディアとチャレンジ

1 施設利用の利便性を図ります
座・高円寺2(区民ホール)のご利用は、杉並区の「さざんかねっと」で、7ヶ月前からお申し込みいただけます(お申し込みにはご利用登録が必要です)。劇場の企画事業を中心に運営する座・高円寺1(小劇場)との使い分けによって、表現の場と、質の良い劇場作品との出会いの場をバランスよく提供することができます。
2 手軽に公演をご覧いただくために、低価格でチケットをお求めになれる回数券制度(なみちけ)を始めます
なみちけは、4枚つづりのチケット引き換え回数券。「座・高円寺」で上演する主催・提携公演ならば、お一人1枚1ステージにお使いになれます。1つの公演に何回足を運んでも、お友達と一緒に使ってもOK。演劇はチケット料金が高い、購入手続きが面倒くさいという垣根を低くして、通いやすい劇場を目指します。
また、なみちけ利用者の皆さんは、劇場企画への強力なサポーターでもあります。「座・高円寺」は劇場を利用するお客さまと手をたずさえた成長をめざします。
3 主催企画、提携企画の公演は、カンパニーの創作現場を積極的にサポートしていきます
優れたアーティストと共に地域の声に応えた創造活動を展開していく主催公演と、ユニークな芸術的志向をもって活動しているアーティストのバラエティに富んだ提携公演の活動の両輪によって上演作品を充実させ、個性のある劇場づくりを目指します。
日本劇作家協会を始め、外部の劇団や、他の地域の公共劇場とも連携をとり、創造現場全体の活性化にも積極的に取り組みます。
4 舞台芸術の力を多くの人々と共有していきます
舞台芸術の魅力を自ら体験することから芸術と社会の在り方について考察していく付設の学校「劇場創造アカデミー」では、大学や各地域の公共劇場とネットワークを築き、舞台芸術のノウハウを文化・芸術の分野だけでなく地域のコミュニティで生かしていくための、優れた人材を育てていきます。
5 舞台芸術の力で街を元気にしていきます
半世紀にわたり高円寺文化を支える「東京高円寺阿波おどり」、ライブハウスと古着の街の魅力を凝縮した「高円寺フェス」、“歩きながら、元気と文化が生まれる街”杉並区がバックアップする「杉並演劇祭」など、さまざまな地域の活動を積極的に応援し、協力していきます。幅広い世代、異なる価値観をもった人々を惹きつける舞台芸術の世界。劇場の賑わいを街の活力に、街の活力を劇場の賑わいにもつなげていきます。

組織図

組織図

指定管理者

指定管理者
NPO法人 劇場創造ネットワーク
(CTN:Creative Theatre Network)
公共劇場における文化、人材育成、演劇教育分野で活動を行い、地域から日本全国へと市民の文化活動の活性化に貢献していくことを目指す特定非営利活動法人です。杉並区内に在住する劇作家を中心に、自治体文化政策のコンサルタント、公共劇場の運営・制作者、劇場技術者、俳優など、各分野の専門家の参画によって平成17(2005)年7月に設立。理事長は劇作家・斎藤憐が務めます。杉並区の指定管理者として担う座・高円寺の管理・運営には、CTN会員の幅ひろいネットワークを通して、施設と事業のそれぞれの部門の専門家を集合した専従チームをあらたに組織して当たっており、全国でも稀有なアートNPOによるホール・劇場運営のモデルケースとして大きな注目を集めています。

劇場スタッフ

                   
館 長 桑谷 哲男
芸 術 監 督 佐藤 信
企画・制作 石井 惠
和泉 将朗
篠部 洋介
青木 彬
山﨑 友貴
施設・票券 小南 ひろ子
大澤 麻衣
渡邉 直子
藤居 千美
劇場創造アカデミー担当 安達 修子
企画・広報 森 直子
技術監督 岩崎 顕二
技 術 遠藤 幸男(機構)
武井 隆二(機構)
高木 啓吾(機構)
黒澤 直記(照明)
小野寺 寿浩(照明)
齋藤 茂男(照明)
島 猛(音響)
内海 常葉(音響)
総 務 木寺 美由紀
経 理 酒井 道子
世良 由里子
フロント・スタッフ チーフ 添田 恵美子
設備メンテナンス 松苗精一(株式会社アキテム)

プロフィール

佐藤 信 写真
座・高円寺 芸術監督
佐藤 信
(さとう まこと)
昭和18(1943)年生まれ。劇作家、演出家。杉並区在住。
昭和41(1966)年に劇団「自由劇場」を設立。昭和43年(1968)年に「演劇センター68」(現在、劇団黒テント)の結成に加わり、以後20年間、大型テントでの全国移動公演を継続。1980年代より東南アジアを中心に海外の現代演劇との交流を深める。劇団を中心にした演劇活動のほかに、オペラ、舞踊、結城座の糸操り人形芝居、ショーやレビューと、さまざまな分野の舞台作りに参加。世田谷パブリックシアターの劇場監督(1997〜2002年)。現在、個人劇団「鴎座」を主宰。
斎藤憐 写真
CTN理事・事務局長/
座・高円寺館長
桑谷哲男
(くわや てつお)
昭和21(1946)年生まれ。日本大学芸術学部演劇学科在学中より日生劇場で舞台照明家としてスタート。劇団「自由劇場」、「黒色テント68/71」に参加し、照明デザインを手がける一方、国内外の劇団や舞踏公演の照明デザインを行う。長野県県民文化会館舞台技術チーフ、世田谷パブリックシアターのテクニカルマネージャーを歴任し、平成14年より可児市文化創造センター館長。平成19年に座・高円寺の立ち上げに参加後、支配人に就任。全国の公立文化施設の計画アドバイザー、シンポジウム・研修などのパネラーや委員、早稲田大学・日大演劇学科などの非常勤講師を務めながら、新しい公立文化施設のあり方ついて、積極的な提言をおこなっている。
伊東豊雄 写真
「座・高円寺」設計者
伊東豊雄
(いとう とよお)
昭和40(1965)年東京大学工学部卒業。主な作品に「せんだいメディアテーク」「まつもと市民芸術館」「TOD’S表参道ビル」、「コニャック・ジェイ病院」(フランス)、「多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)」など。日本建築学会賞、日本芸術院賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ「金獅子賞」、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、第6回オーストリア・フレデリック・キースラー建築芸術賞他受賞。

劇場パートナー

杉並区では、座・高円寺の活動がより豊かで実りあるものにしていくために、日本劇作家協会とNPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会と共に、パートナーシップ協定を結んでいます。ふたつの協会のそれぞれの強みを活かして座・高円寺を支援し、演劇・舞踊をはじめとする舞台芸術の普及振興を目指しています。
日本劇作家協会(会長:坂手洋二)はプロ・アマを問わず自らを劇作家とする すべての人々が参加する開かれた協会です。
  • 劇作家の芸術的、職業的権益を保護することによって、日本の戯曲文学の、普及、発展に貢献する。
  • 劇作家相互の親睦を図り、交流と情報交換を促進する。
  • 海外の劇作家、演劇関係者との交流を通じて、汎くわが国の舞台芸術の発展に寄与する。
以上三点を「目的」とし、劇作家の権利に関する活動から、雑誌の出版や海外への日本戯曲の紹介、新人戯曲賞の審査・運営、劇作家大会を始めとするイヴェントの開催、各地の劇作家の交流といった劇作の現場の活性化に即座につながる活動まで多岐に渡る活動の運営も劇作家自ら行っています。

座・高円寺では、日本劇作家協会の協力により舞台芸術の普及、発展に資する事業プログラムを立案し、人材育成に関わる事業や、現代戯曲の収集によるアーカイブ(資料室)の運営を行っていきます。
東京高円寺阿波おどりは、50年を超える歴史を持ち、東京の夏を代表する風物詩として、近年では関東一円から120万人の観客を迎えています。この大会を、本場徳島の伝統を継承しつつ、高円寺の阿波おどりとして地元の歴史と文化に繋げていくために、「地域」と「連」(踊り手とお囃子で構成されるグループ単位)と「観客」が一体となった組織として平成16(2004)年に設立されたのが、特定非営利活動法人東京高円寺阿波おどり振興協会です。高円寺阿波おどりを通して「人と人」「人と地域」を結び、地域における「人づくり」「街づくり」にも貢献しています。

座・高円寺では、「阿波おどりホール」の運営を通して、高円寺阿波おどりの普及、発展活動に協力し、地域を中心に広く世界に向けた高円寺の「顔」としての役割を果たしていきたいと考えています。
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